このような状況は美しいのですが輝度差があるため、なかなかイメージした仕上がりで撮影できない場合がある。今回の写真も橋梁に日が当たっている部分のシルエットが美しかったので、これを仕上げてみたいと思う。
コンセプトは「ギラっと」仕上げるだ。
初期設定(アンダー目)
撮影時にはかなりアンダー目に撮影している。これは日の当たっている部分
の階調を残すためにそこに露出を合わせているためだ。場合によってはスポット
測光なんかを使って光っている部分で露出を決めてみても良いのではないか?
ただしこのままだと光も鈍くアンダーな仕上がりだ。
最初に露出補正でハイライトを決める。
SILKYPIXで露出補正(+2EV)
SILKYPIXでRAW現像時に橋梁のエッジの部分の光や手すりの部分などに注目しながらハイライト部分ができるだけ明るくなる(階調が残るギリギリ)を狙って明るく補正していく。空やシャドー部も引きずられて明るくなって来るが、ここでは無視しておいて欲しい。今回は結果的に+2EVの露出補正を行っているが、当然ノイズも少し目立ってくるのでできるだけ低感度で撮影しておくのもポイントだ。(これだけ明るければ当然低感度になるとは思うが。)
調子~ガンマを下げて中間調の明るさを落としていく。
SILKYPIXでガンマ調整(0.7)
露出補正で明るくなってしまった中間調を「調子」の中にある「ガンマ」を下げて暗くしていく。ちなみにガンマとても大雑把に言うと中間調の明るさをコントロールする機能だ。そのため、明るさを調節してもハイライト、シャドーの極端な部分には影響が少ない。
言い換えると、写真全体の明るさのレンジはそのままで階調補正により明るさを変更するイメージだ。設定のポイントは空の色がしっかり出てシャドー部の黒浮きが抑えられる所位まで。結果的にガンマの設定は0.7まで下げた。
ギラっと輝くエッジなどを強調したければもう一度手順をまとめると
- 撮影時はハイライトを残す
- RAW現像時の露出補正でギリギリまで明るく
- シャドー~中間調が浮いた分はガンマを下げてコントロール
こんな感じで仕上げる方法もある。
街スナップ、鉄道、MOTOやGTレースなど斜光を使った作品が多く見られる被写体もあるのでそんなイメージをお持ちの方はぜひぜひ試してみて頂きたい。
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ダウンロードページ
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