要するに夕暮れの日陰を暖かいイメージで
初期設定
写真の中に太陽などの光源が無い、夕暮れ時の日陰の撮影ではカメラのAWBが夕焼けの色を完全に補正して夕暮れの雰囲気が弱くなってしまう事がある。これだと逆にどこか寒々しい雰囲気に感じられる。
まずは明るさをチェック
SILKYPIXで露出補正(+1.0EV)
最初にアンダー気味な露出を補正する。自転車のハンドルバー辺りの写りこみが輝いて見える所位まで補正した(+1.0EV)。少し夕暮れの薄暗い雰囲気は薄まるのだがこれは後に調子で調節する。この写真の場合露出については深く考えずにこの程度にしておこう。
ホワイトバランスは雰囲気重視で
まず、カメラのAWBで補正してしまった夕暮れの色を再現する必要がある。
撮影後、すぐに調整できればその時の印象をまだ覚えているかも知れない。しかし、時間を置いてしまうと撮影時の状況を忘れがちになってしまう場合も多いだろう。
しかし、細かい部分は忘れてしまっていても差支えないのではないかと筆者は思う。少し客観的な視点でその時の夕暮れの雰囲気を思い出しながらホワイトバランスをセットすれば、この写真を見せる人の状況に少し近い(撮影時の状況を知らないという意味で)感性で調節できるのではないかと感じている。
ちなみに撮影時設定(カメラのAWB)では4989Kだった色温度をRAW現像時に10000Kまで上げた。ちょっと高すぎと思う方も居るかも知れない。しかし、この写真では夕日や夕焼け空など夕暮れ的なものが画面の中に存在しない。そのためこれが夕暮れに撮影されたものである事が分かるように少し暖色系に振ったセッティングに味付けをした。
この辺はお好みで。
薄暗さの雰囲気は調子~ガンマで
先程ハイライト(ハンドル回り)の明るさを適正にするために露出補正で写真を明るくした。その結果夕暮れの雰囲気が弱くなってしまったと書いた。
しかし、夕暮れだし少し薄暗い雰囲気は欲しい所だ。そこで「調子」の中にある「ガンマ」を下げて中間調を少し暗くする事で薄暗い雰囲気を演出していく。「ガンマ」は中間調の明るさをコントロールする機能だ。
ガンマを0.95にセットした所で完成。
いかがだろうか?この写真が夕暮れに撮影されたという雰囲気が調整前よりも伝わるだろうか?今回はWBを暖色系に振って優しい・暖かい雰囲気を伝えようとした例だ。
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